ホームページのリニューアル時期「3〜5年」は本当?根拠を調べてわかった、年数より大事な判断ポイント
「うちのホームページ、そろそろ作り直したほうがいいのかな」——調べると「3〜5年が目安」という記事がたくさん出てきます。でも、その数字の根拠を示している記事はほとんどありません。この記事では、まず「3〜5年」の出どころを確かめたうえで、Googleやブラウザの公式な基準で確かめられるサインと、会社の側の変化に分けて、作り直しを考えるサインを整理しました。10項目のセルフチェック表と判断表で、部分修正で済むか、作り直すかを自分で判断できるようになるのがゴールです。作り直すときに検索順位をなるべく落とさない手順も、Googleの公式の説明に沿ってまとめています。
目次
結論:年数ではなく「サイン」で決める
作り直すかどうかは、「何年たったか」より「どこが古くなっているか」で決めるのがおすすめです。ホームページの古さは、大きく2種類に分けられます。
| 古くなっている場所 | 例 | 向いている直し方 |
|---|---|---|
| 骨組み(サイトの土台) | スマホで崩れる、アドレスがhttpのまま、WordPressやPHP(WordPressを動かす仕組み)が古くて上げられない、自分で更新できない | 作り直し寄り |
| 中身(載っている情報) | 料金・サービスが古い、写真が古い、問い合わせの入口が弱い、ページが足りない | 部分修正で済むことが多い |
中身だけの問題なら、まず直してみる。骨組みに問題があって直しきれないなら、作り直す。順番はこれだけです。どちらに当てはまるかは、セルフチェック表で確かめられます。
「更新」「部分修正」「作り直し」の違い
言葉の使い方は会社によって少しずつ違いますが、この記事では次の意味で使います。
| 言葉 | この記事での意味 | 例 |
|---|---|---|
| 更新 | 今あるページの情報を入れかえる | 営業時間の変更、お知らせの追加、写真の差し替え |
| 部分修正(改修) | 土台はそのままで、一部のページや作りを直す | 問い合わせボタンの追加、ページの追加、トップページの構成の見直し |
| 作り直し(全面リニューアル) | 設計から作り直す。仕組み(CMS)やデザインごと変えることが多い | スマホ対応の作りに変える、WordPressから別の仕組みに移す |
どの直し方を選ぶにしても、最初に決めておきたいのが目的です。「問い合わせを増やしたい」「採用の応募を増やしたい」「自分で更新できるようにしたい」「古い情報で誤解されるのを防ぎたい」。目的が決まると、作り直すべきか、どこを直せば足りるかが見えやすくなります。「なんとなく古いから」だけで作り直すと、見た目は新しくなっても、困りごとが残ることがあります。
「3〜5年でリニューアル」に根拠はある?
よく言われる3〜5年の出どころ
「ホームページ リニューアル 時期」で検索して上位に出た10本の記事(2026年10月8日、Yahoo!検索で確認)を読んだところ、7本が「3〜5年」と書いていました。ただ、その根拠になる出典を示した記事は0本でした。国や公的機関の統計も見つかりませんでした。
「ホームページ リニューアル タイミング」で上位に出た記事の中には、「決まった期間やおすすめの期間はない」と書いたもの(LIBERA)もあり、10年近くフルリニューアルしていないお客さまもいると紹介しています。
見つかった数字:日経225企業で平均5.5年
数字として見つかったのは、ル・プロジェという会社の調査だけでした。日経225に入っている225社のトップページを、過去のWebページを保存しているサービス(Wayback Machine)で目で見て確かめ、デザイン・レイアウト・情報が大きく変わった時期を「リニューアル」と判定したものです(2024年1月実施)。
| 見た範囲 | 結果 |
|---|---|
| 2世代前との比較 | 平均5.5年 |
| 過去10年間で見た場合 | 平均4.17年 |
| 7年目まで | 85%近くの企業がリニューアル |
出典:ル・プロジェの調査記事(2024年1月実施)。民間企業による目視の調査で、公的な統計ではありません。
対象は大企業で、ル・プロジェ自身も冒頭で「客観的な統計データとして調べた分析は、ほとんどありません」と書いています。中小企業についての数字は見当たりませんでした。「3〜5年」は、大まかな目安として耳にする数字だと考えておくのがよさそうです。だからこそ、年数より今のサイトの状態で判断することをおすすめしています。
「耐用年数5年」は税金の話で、寿命ではない
「ホームページの耐用年数は5年」と聞いたことがあるかもしれません。これは税金のルールの話です。法令(減価償却資産の耐用年数等に関する省令の別表第三)では、ソフトウエアの耐用年数を「複写して販売するための原本」は3年、「その他のもの」は5年と決めています(研究開発用のソフトウエアは、別表第六で3年)。
これは資産として計上した場合に、何年に分けて費用にしていくかを決めたものです。ホームページがいつ使えなくなるかとは関係がありません。また、宣伝が中心のホームページは、支払った年の費用(広告宣伝費など)として処理するという考え方がよく紹介されています。その場合は5年の話自体が出てきません。ただし、国税庁がホームページを名指しして扱いを示した文書は見当たりません。会計の扱いは下の節で少しだけ触れます。
作り直しを考えるサイン①:Googleやブラウザの基準で確かめられるもの
ここからは、Google・PHP・WordPress・Microsoftの公式ページで確かめられる基準です。内容は2026年10月時点のもので、今後変わることがあります。
先にひとつお伝えしておくと、Googleは「Google のランキング システムでは Core Web Vitals が使用されます」(Core Web Vitalsは表示の速さなどの3つの数字、下で説明します)としたうえで、「Core Web Vitals 以外のページ エクスペリエンスの要素が検索結果でのランキング上昇に直接貢献することはありません。しかし、そういった要素はウェブサイトのユーザー満足度を向上させる可能性があり、それは通常、Google のランキング システムでも高く評価されます」と書いています。つまり、以下のサインは「直せばそれだけで順位が上がる」ものではありません。まずは「直さないと、見に来た人が困る」ものとして読んでください。
出典:Google検索セントラル「ページ エクスペリエンス」(2026年9月25日最終更新)
スマホで見づらい
Googleは「Google のインデックス登録とランキングでは、スマートフォン エージェントでクロールしたモバイル版のサイト コンテンツを使用します」としています。かんたんに言うと、Googleはスマホで見たときのページをもとに評価しているということです。この切り替えは2023年10月に完了したと発表されています。
スマホ版のページを用意することは「要件ではありませんが、非常に強く推奨されています」。作り方としては、画面の幅に合わせて表示が変わる「レスポンシブ」を「実装と維持が最も簡単なデザイン パターン」としてすすめています。
スマホで見て、文字が小さすぎる、横にはみ出す、ボタンが押しにくい。そうなっているなら、骨組みの問題です。
出典:Google検索セントラル「モバイルファースト インデックス」(2026年2月20日最終更新)、Google検索セントラル ブログ(2023年10月31日)
アドレスが https でない
アドレスが「http://」で始まるサイトは、通信が暗号化されていません。Googleは2025年10月28日の公式ブログで、2026年10月のChrome 154から「常に安全な接続を使用する」を既定の設定にすると発表しました。httpsでない公開サイトを初めて開くときに、先に進むかどうかの確認が出るようになる、とされています(よく見るサイトでは何度も警告しない、社内ネットワークのアドレスなどは対象外、利用者が設定で切ることもできる、とされています)。
httpsにすると順位が上がる、と言い切ることはできません。それよりも、確認の画面が出て、お客さまがそこで引き返してしまうことのほうが問題です。サーバーの契約によっては、作り直さずにhttpsに切り替えられることもあります。
出典:Google公式ブログ(2025年10月28日)。2026年10月時点の発表内容です。
表示が遅い・ガタつく(Core Web Vitals の3つの数字)
Core Web Vitals は、ページの使いやすさをGoogleが3つの数字で表したものです。「良好」とされる基準は次のとおりです。
| 指標 | 何を見ているか | 良好の基準 |
|---|---|---|
| LCP | ページのいちばん大きな画像や文章が表示されるまでの時間 | 2.5秒以内 |
| INP | 押したりタップしたりしてから、画面が反応するまでの時間 | 200ミリ秒未満 |
| CLS | 読み込みの途中で、文字やボタンの位置がずれる量 | 0.1未満 |
出典:Google検索セントラル「Core Web Vitals」(2025年12月18日最終更新)
今のサイトの数字は、Googleの無料ツール「PageSpeed Insights」にアドレスを入れるか、Search Console(Googleの無料の管理ツール)で確かめられます。なお、Googleは「SEO 上の理由のためだけに満点を取ろうとするのは、有効な時間の使い方とは言えない」とも書いています。満点を目指す必要はありません。基準を大きく外れているかどうかを見てください。画像が重いだけなら、作り直さずに直せることもあります。
WordPress・PHPが古いまま
WordPressで作ったサイトなら、PHP(WordPressを動かしているプログラムの言語)の版を確かめてください。PHPは現在、それぞれの版を最初の公開からおよそ2年間しっかりサポートし、その後の2年間は重大なセキュリティの問題だけを直して終了する方針です。2026年10月時点の状況は次のとおりです。
| PHPの版 | セキュリティ修正 |
|---|---|
| 7.4 | 2022年11月28日に終了 |
| 8.0 | 2023年11月26日に終了 |
| 8.1 | 2025年12月31日に終了 |
| 8.2 | 2026年12月31日まで(あと約3か月) |
| 8.3 | 2027年12月31日まで |
| 8.4 | 2028年12月31日まで |
| 8.5 | 2029年12月31日まで |
出典:PHP公式「Supported Versions」「Unsupported Branches」(2026年10月時点)
PHPの公式ページは、サポートが終わった版を使い続けることについて、セキュリティの弱点にさらされるおそれがある(may expose you to security vulnerabilities)としています。WordPressの推奨環境は「PHP バージョン 8.3 以上」で、HTTPSは「すべてのインストールに必須」とされています。PHP 7.4以上でも動きはするものの、サポート終了を迎えているため「アップグレードを強く推奨します」とのことです。
出典:WordPress「必須要件」(2026年10月時点)
PHPの版は、WordPressの管理画面やサーバーの管理画面で確かめられます。分からなければ、制作会社やサーバー会社に聞いてみてください。PHPを上げるだけで済むこともありますが、古いテーマやプラグインが新しいPHPで動かず、上げられないことがあります。その場合は骨組みの問題で、作り直しを考える理由になります。
Internet Explorer 時代の作り
Microsoftは、Internet Explorer 11 のデスクトップ アプリについて、2022年6月15日以降、特定のOSでサポートを終了しています。サイトに「Internet Explorerでご覧ください」といった案内が残っていたり、IEに合わせた古い作りのままだったりするなら、サイトの土台がその頃から変わっていない可能性があります。スマホ対応やhttpsもあわせて確かめてみてください。
出典:Microsoft Learn(Internet Explorer と Microsoft Edge のライフサイクルに関するFAQ)
作り直しを考えるサイン②:会社の側の変化
公式の基準とは別に、会社の側が変わったことで、サイトが合わなくなることもあります。
事業・料金・対応エリアが今と違う
新しいサービスを始めた、料金を変えた、対応エリアを広げた。サイトが昔のままだと、お客さまは古い情報で判断してしまいます。これは中身の問題なので、ページの書きかえや追加で済むことが多いです。ただ、事業の柱そのものが変わって、トップページから伝えることが変わるなら、作り直しを考えてもよいタイミングです。
情報が増えて、どこに何があるか分からない
ページを足し続けた結果、メニューが長くなり、ほしい情報にたどり着けない。こうなったときは、ページの並べ方(構成)から見直す必要があります。数ページの整理で済むなら部分修正、メニューの作りから直すなら作り直し寄りです。
デザインが古く見える
写真が何年も前のもの、色や文字の雰囲気が今の会社と合わない。デザインだけの問題なら、写真の差し替えやトップページの見直しで印象が変わることもあります。スマホで崩れるなど骨組みの問題も重なっているなら、まとめて作り直すほうが手間は少なくなります。
見られているのに、問い合わせが来ない
アクセスはあるのに問い合わせが来ない場合、作り直すより先に見てほしいのが入口です。電話番号やLINE、フォームへのボタンがすぐ見つかるか。料金や流れが分かるか。見られているのに問い合わせが来ないなら、作り直すより「相談しやすい道」を整えるほうが早いことが多いです。上位の記事の中にも、問い合わせにつながる割合の改善や数ページの追加は、作り直さずに直せる例として挙げたもの(LIBERA)がありました。
自分で更新できない・ログインや名義が分からない
お知らせ1つ載せるのにも外に頼むしかない、管理画面に入れない、ドメイン(○○.jpなどのアドレス)の名義が誰か分からない、制作会社と連絡が取れない。ここは骨組みに近い問題です。とくにドメインの名義は、作り直すときに同じアドレスを使い続けられるかに関わります。名義やログイン情報の確かめ方は、ホームページ制作の費用と相場の「請求書・契約書で確認する5項目」にまとめています。
セルフチェック表(10項目)
当てはまるものに印をつけてみてください。右の列は、その項目が骨組みの問題か、中身の問題かの目安です。
| チェック項目 | 確かめ方 | 種類の目安 |
|---|---|---|
| ① スマホで見ると、文字が小さい・横にはみ出す・ボタンが押しにくい | 自分のスマホでトップと主なページを開く | 骨組み |
| ② アドレスが「https://」で始まらない | ブラウザのアドレス欄を見る | 骨組み(切り替えだけで済むことも) |
| ③ 表示が遅い・読み込み中に画面がずれる(LCP 2.5秒・INP 200ミリ秒・CLS 0.1 を大きく外れる) | PageSpeed Insights/Search Console | 骨組み寄り(画像の軽量化で済むことも) |
| ④ WordPressのPHPが8.2以前(8.1以前は終了、8.2は2026年末で終了) | 管理画面、またはサーバー会社・制作会社に確認 | 骨組み |
| ⑤ 「Internet Explorerでご覧ください」などの古い案内が残っている | サイトの下のほうや「推奨環境」のページを見る | 骨組み |
| ⑥ 自分で更新できない・管理画面に入れない | ログインを試してみる | 骨組み |
| ⑦ ドメインの名義・ログイン情報が分からない/制作会社と連絡が取れない | ドメインの契約書類や請求書を探す | 骨組み(作り直す前に先に確認) |
| ⑧ 料金・サービス・対応エリアが今と違う | 自社の資料と見比べる | 中身 |
| ⑨ ほしい情報がどこにあるか、初めての人には分かりにくい | 家族や知人に、料金のページを探してもらう | 中身(構成ごとなら骨組み寄り) |
| ⑩ 電話・LINE・フォームの入口がすぐ見つからない | スマホでトップを開き、指を動かさずに見える範囲を見る | 中身 |
部分修正で済むケース、作り直したほうがいいケース
チェックの結果を、次の表に当てはめてみてください。
| チェックの結果 | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| 中身(⑧〜⑩)だけ当てはまる | 部分修正 | 土台は使える。情報と入口を直せば足りることが多い |
| 骨組みが1つだけ(httpsだけ、画像が重いだけ、など) | まず部分修正を試す | 切り替えや軽量化で直せるものもある。直せなければ作り直しへ |
| 骨組みが2つ以上 | 作り直しを検討(目安) | 1つずつ直すより、まとめて作り直すほうが手間も費用も読みやすい |
| ⑦が当てはまる | どちらにするにも、先に名義とログイン情報の確認から | ドメインが使えないと、作り直しのときに同じアドレスを続けられないことがある |
※「2つ以上」はツクシの考える目安で、統計などの根拠がある数字ではありません。
上位の記事の中には、「既存のWebサイトを無理に活かす場合」に費用が割高になると書いたもの(Web幹事)もありました。他社が作ったサイトは、まずどう作られているかを調べる必要があること、「全体の8割だけリニューアルして、残り2割はそのまま」という頼み方だと、かえって費用がかさむことも多いことが理由に挙げられています。骨組みが古いサイトほど、直すたびに調べる手間がかかりやすい、というのがツクシの見方です。
お金で比べると(ツクシの料金での計算例)
ツクシの料金(いずれも税込)を当てはめると、こうなります。
| やり方 | 料金 | 計算例 |
|---|---|---|
| 修正を1回ずつ頼む | 1回11,000円〜(60分まで。超過は30分ごとに5,500円) | 27回で297,000円 |
| 作り直す | 30万円〜 | 構成・文章・デザイン・制作まで。スマホ対応込み |
修正を30回近く頼むと、作り直しの最低料金とほぼ同じになります。なお、作り直しの料金はページ数や機能、原稿・写真の有無によって30万円より高くなることがあります。ただ、回数だけで決める話ではありません。中身の問題は修正で直せますが、スマホ対応やPHPの問題のような骨組みの問題は、修正を重ねても解決しにくいからです。年に何十回も直す必要がある、または骨組みの項目が2つ以上ある。そのどちらかなら、作り直しを考えるタイミングです。
WixやAIなどの作成ツールで作ったサイトで、問い合わせにつながっていないだけなら、作り直す前に仕上げパック(55,000円〜・税込)で入口や文章を整える方法もあります(ページの作り直し、作成ツールやドメインの利用料は含みません)。
作り直しの進め方
作り直すと決めたら、だいたい次の順に進みます。
- 目的を決める:問い合わせ・採用・更新の手間を減らす、など。何をよくしたいかを1〜2個に絞る
- 今のサイトを点検する:セルフチェック表の結果と、どのページに人が来ているか(Search Consoleやアクセス解析で確かめる)
- 名義とログイン情報をそろえる:ドメイン・サーバー・管理画面
- 残すページ・変えるページを決める:人が来ているページは、内容もアドレスもなるべく残す
- 設計・制作:構成、文章、写真、デザイン。原稿と写真がいつそろうかで、公開日は大きく変わります
- 転送の準備をして公開:アドレスが変わるページは、新しいページへ自動で案内する設定(301転送)をする(次の節)
- 公開後に確かめる:表示の崩れ、フォームが届くか、検索での表示
上位の記事の中には、失敗しやすい点として検索まわりや転送(リダイレクト)の準備を後回しにすることを挙げたもの(GIG)もありました。転送は「公開の直前にやること」ではなく、「残すページを決める段階から考えること」と思っておくと安心です。
作り直しで検索順位をなるべく落とさないために
最初にお伝えしておくと、作り直しで順位が上がるとも、下がらないとも言い切れません。Googleも、サイトの移転中は「サイトのランキングが一時的に変動することを想定する」としています。また、中規模のサイトでは、古いアドレスに代わって新しいアドレスが検索結果に出始めるまでに「数週間以上かかることがあります」と書いています。そのうえで、変動をなるべく小さくするための手順を公開しています。ここでは、その公式の説明に沿って整理します。
出典:Google検索セントラル(URLの変更を伴うサイト移転)(2026年9月11日最終更新)、同(リダイレクト)(2026年4月17日最終更新)
ドメインはそのまま使う
Googleは、移転のときは「一度に行う変更を 1 つのみにする」ようすすめています。デザインの作り直しと、ドメインの変更を同時にしないのが無難です。今のドメインが自社の名義なら、作り直しても同じアドレスを使い続けられます。
アドレスを変えずにサーバーだけ移す場合も、Googleは別の手順を用意しています。新しいサーバーで全ページ・フォーム・PDFを確かめる、Search Consoleの所有権の確認(ファイルやタグ)を新しいサイトにも入れる、といった内容です。アドレスが変わらないので、ページごとの転送の設定は要りません。そのぶん、アドレスを変える場合より手間は小さく済むことが多い、というのがツクシの見立てです。
出典:Google検索セントラル「ホスティングの変更」(2025年12月31日最終更新)
URLが変わるページは1ページずつ301転送
作り直しで「/service.html」が「/service/」になるなど、ページのアドレスが変わることはよくあります。そのときは、古いアドレスに来た人を新しいページへ自動で案内する301転送(永続的なリダイレクト)を設定します。Googleは「301 やその他の永続的なリダイレクトによって PageRank の損失が生じることはありません」としています(PageRankは、Googleがページの評価に使ってきた仕組みの1つです)。
- まず重要なページを洗い出す:サイトマップ、アクセス解析、Search Consoleで、人が来ているページを確かめる
- 古いページ1つにつき、内容の近い新しいページ1つへ:Googleは「多数の元の URL から、関連性の低い 1 つの URL(新しいサイトのホームページなど)にリダイレクトすることは避けてください」としています。全部をトップページに飛ばすと、ページが無くなった扱い(soft 404)になることもあります
- 画像やPDFのアドレスも対象に:PDFのカタログや料金表に、外から直接リンクされていることがあります
- 転送はできるだけ長く残す:Googleの目安は「一般的には 1 年以上」です
公開後に確認すること
- Search Consoleで、新しいサイトマップを送る
- 古いアドレスを開いて、新しいページに転送されるか、「ページが見つかりません(404)」になっていないかを確かめる
- ドメインを変えた場合だけ、Search Consoleの「アドレス変更」を使う(httpからhttpsへの切り替えや、同じドメインの中でのアドレス変更には必要ありません)
- Googleビジネスプロフィールや名刺・チラシに載せているアドレスが、正しいページにつながるかを確かめる
WordPressのままがいい会社、静的サイトでいい会社
作り直すとき、「WordPressのままにするか、別の仕組みにするか」で迷う方も多いです。分かれ目は更新の頻度です。
| こんな会社は | 向いている作り | 理由 |
|---|---|---|
| 施工事例やお知らせを、自分たちで頻繁に更新したい | WordPress | 管理画面から自分で記事を足せる。その代わり、本体・プラグイン・PHPの更新を続ける必要がある |
| 更新は少なめ。保守の手間を減らしたい | 静的サイト | 決まったページのファイルを置いておく作りで、WordPressのような本体やプラグインの更新がいらない。変えたいときは依頼して直す |
たとえば、ツクシが制作した塗装会社・外構会社・不動産フランチャイズ店のサイトは、いずれもWordPressで作り、施工事例やお知らせなどを先方が自分で更新できる設計にしています。毎月載せたいものがある会社には、この形が合っています。
反対に、WordPressで作ったものの、更新は年に数回で、本体やプラグインの更新だけが手間になっている。そんな会社なら、静的サイトに作り直す選択肢もあります。
依頼先を選ぶときに確認すること
作り直しを頼むときは、金額のほかに次の点を確かめておくと、あとで困りにくくなります。
| 確認すること | なぜ大事か |
|---|---|
| 今のサイトの点検(人が来ているページ・転送)をしてくれるか | 作り直しで順位を落としにくくするための土台になる |
| ドメイン・サーバーの名義を自社にできるか | 依頼先を変えても、同じアドレスとデータを使い続けられる |
| 作ったデータやデザインを、解約時に渡してもらえるか | 次に作り直すときの材料になる |
| どこを自分で更新できるか | 更新を外に頼む回数が減り、長く使うほど差が出る |
| 公開後の保守・更新の料金 | 作ったあとに毎月・毎回かかるお金も比べる |
今のサイトを作った会社とは別の会社に、作り直しを頼むこともできます。その場合も、名義とログイン情報が手元にあるかどうかで、進めやすさが変わります。
リニューアルの費用と会計の注意
作り直しの費用の目安や、5年でかかるお金の計算例は、ホームページ制作の費用と相場にまとめています。補助金は、小規模事業者持続化補助金は、第20回の公募要領で対象の例に「ウェブサイト作成や更新」が入っているので、リニューアルだから対象外というわけではありません。ただし、ウェブサイト関連費は上限30万円で、それだけでは申請できないなどの条件があります。条件は公募の回ごとに変わるため、ホームページ制作に使える補助金まとめで確かめてください。
会計については、国税庁がホームページを名指しして扱いを示した文書は見当たりません。そのうえで、ひとつだけ知っておきたいのが、前のホームページをソフトウエアなどの資産として計上している場合です。法人税の通達(法人税基本通達7-8-6の2)では、ソフトウエアの修正について、不具合を取り除く・今の働きを保つための修正は修繕費、新しい機能を足す・機能を高める修正は資本的支出(資産に上乗せして、何年かに分けて費用にするもの)としています。さらに、仕様を大幅に変えるための費用は、原則として資本的支出になるとしています。国税庁のタックスアンサー(No.5461)では、今のソフトウエアの仕様を大幅に変えて新しいソフトウエアを作る場合、今のものの残りの帳簿価額は、新しいソフトウエアを作るための原材料費になるとしています。個人事業の場合は、所得税の通達(所得税基本通達37-10の2)に同じ考え方の定めがあります。いずれもホームページを名指ししたものではありません。作り直しの中身や、前のサイトをどう計上していたかによって扱いが変わります。勘定科目の考え方は費用の記事に整理していますが、個別の扱いは顧問の税理士にご相談ください。
出典:e-Gov法令検索「減価償却資産の耐用年数等に関する省令」別表第三、国税庁 タックスアンサー「No.5461」(令和8年4月1日現在)、国税庁「法人税基本通達 第7章第8節」7-8-6の2(注1を含む)、国税庁「所得税基本通達 37-10の2」
ツクシに頼む場合
ツクシは我孫子を拠点にした個人事業で、窓口は最初から最後まで代表の橋爪が担当します。「作り直すべきか分からない」という段階からご相談いただけます。
| メニュー | 料金(税込) | 内容 |
|---|---|---|
| HP・LP診断/競合調査/施策の提案 | 0円 | 今のサイトの課題、競合、狙うお客さまを調べて提案。部分修正で済むか、作り直すかもここで一緒に考えます |
| ホームページの修正(単発) | 1回11,000円〜 | 60分までの作業と作業前のバックアップ込み。超過は30分ごとに5,500円 |
| 仕上げパック | 55,000円〜 | AI・無料ツールで作ったサイト向け。文章の事実確認、問い合わせ・電話・LINEへの導線、独自ドメインの接続など(ページの作り直し、作成ツールやドメインの利用料は含みません) |
| ホームページ・LP制作 | 30万円〜 | 構成・文章・デザイン・制作まで。スマホ対応、問い合わせ導線の設計込み |
| 運用・改善 | 月3万円〜 | 数字を見た毎月の改善。更新・修正にも対応 |
※料金は一例です。ページ数・機能・原稿や写真の有無で変わります。
他社で作ったサイトや、Wix・ジンドゥー・STUDIO・ペライチなどの作成ツールで作ったサイトにも対応します。ログイン情報やサーバーの状態は、着手前に無料で確認します。修正で済むなら修正を、作り直しが合う場合は、正直にお伝えします。詳しくはホームページ制作、単発のご依頼、検索やGoogleマップで見つけてもらう考え方はSEO対策・Googleマップ対策をご覧ください。
よくある質問
ホームページは何年ごとにリニューアルするものですか?
作り直すと、検索順位は下がりますか?
作り直している間も、今のサイトは見られますか?
他の会社が作ったサイトを、別の会社で作り直せますか?
作り直しのついでに、ドメインも変えていいですか?
Wixで作ったサイトから作り直せますか?
リニューアルに補助金は使えますか?
リニューアルしたら、お知らせは出したほうがいいですか?
まとめ
- 「3〜5年でリニューアル」に公的な根拠は見当たらない。見つかった数字は大企業で平均5.5年という民間の調査くらい。「耐用年数5年」は税金のルールで、寿命ではない
- 決め手は年数ではなくサイン。スマホ対応・https・Core Web Vitals・PHPの版・IE時代の作りは、公式の基準で確かめられる(2026年10月時点)
- Chromeは2026年10月のChrome 154から、httpsでないサイトで確認を出す設定を既定にすると発表している。PHP 8.2のセキュリティ修正は2026年12月31日まで
- 中身の問題なら部分修正、骨組みの問題が2つ以上なら作り直しを検討(目安)。問い合わせが来ないだけなら、まず入口を整える
- 作り直すなら、ドメインはそのまま、URLが変わるページは1ページずつ301転送、転送は1年以上。トップにまとめて飛ばさない
- 更新が多い会社はWordPress、少ない会社は静的サイトも選択肢。会計の扱いは税理士に確認を
「うちは直せば足りるのか、作り直すべきか、見てほしい」という段階でも大丈夫です。今のサイトの診断や競合の調査、施策のご提案までは無料で行っています。お問い合わせからどうぞ。先に自分で傾向を知りたい方は、3分でできる打ち手診断もあります。
「うちの場合はどうだろう?」と思ったら、まずは無料でご相談ください。


