チラシの反響率「0.01〜0.3%」に出典はある?調べてわかった目安の実態と、部数の決め方・効果測定

チラシの反響率「0.01〜0.3%」に出典はある?調べてわかった目安の実態と、部数の決め方・効果測定

「チラシを1万枚まいたのに、電話が1本も鳴らない。これって普通?」——外壁塗装やリフォームの会社から、よく聞く悩みです。この記事では、反響率の目安と、その数字の出どころ、部数を目標から逆算する方法、配ったあとに効果を測るやり方を、外壁塗装・リフォームを例にまとめます。読み終えたとき、自分の会社の数字を当てはめて「次は何枚、どこに配るか」を決められるのがゴールです。

先に結論(3つ)

  • よく言われる反響率「0.01〜0.3%」には、調査名などの出典が示されていません。目安として参考にしつつ、うのみにしないのが安全です。
  • 部数は「なんとなく1万枚」ではなく、目標件数 ÷ 反響率で逆算します。そのうえで、配れる家の数(地域の戸数)と照らし合わせます。
  • 反響率は、測らないと分かりません。専用電話・QR・アンケートで数え、数えられない反響は検索の動きで見ます。

チラシの反響率とは?計算式と「何を反響とするか」

反響率は、配った枚数のうち、何件の反応があったかを表す割合です。計算式はシンプルです。

反響率(%)= 反響の件数 ÷ 配った枚数 × 100
例:1万枚配って3件の問い合わせ → 3 ÷ 10,000 × 100 = 0.03%

0.03%と聞くと小さく見えます。言いかえると「約3,300枚に1件」です。枚数で言いかえると、現場の感覚に近くなります。

先に「何を反響とするか」を決める

同じチラシでも、何を1件と数えるかで反響率は変わります。配る前に決めておきましょう。

数えるもの例メモ
問い合わせ電話・LINE・フォーム・来店いちばんよく使われる「反響」
見積もり・現地調査無料診断の申し込み外壁塗装ではここを目標にすることが多い
契約工事の受注最終的な売上につながる数字

おすすめは、「問い合わせ」「見積もり」「契約」の3つを分けて記録することです。問い合わせは多いのに契約が少ないなら、チラシではなく、その後の対応や見積もりに課題があると分かります。

反響率の目安と、その数字の出どころ

検索すると、多くの記事に同じような数字が出てきます。ただ、調べてみるとほとんどに出典が書かれていません。ここは正直に分けて整理します。

よく言われる目安(出典は示されていない)

よく言われる数字内容出典
0.01〜0.3%チラシ全般の反響率複数の印刷・配布会社の記事に掲載。調査名の記載なし
0.01〜0.03%リフォームの反響率配布会社の記事に掲載。出典の記載なし
1万枚で1〜2件外壁塗装の反響集客支援会社の記事に掲載。出典の記載なし
ポスティング0.4〜0.7%
新聞折込0.2〜0.3%
配り方による違い配布会社の記事に掲載。出典の記載なし

※2026年10月8日にYahoo!検索で「チラシ 反響率」「外壁塗装 チラシ 反響率」の上位記事13本を調べた範囲では、どれも「〜といわれています」という書き方で、調査の名前や時期は示されていませんでした。業界の経験則としては参考になりますが、公的な統計ではありません。

この表から言えるのは、「外壁塗装・リフォームは、1万枚で数件」が出発点ということぐらいです。自社の数字は、配って測って初めて分かります。

出典がある数字は「到達率」(反響率とは別物)

出典つきで公開されている数字もあります。ただしそれは到達率、つまり「チラシを見た人の割合」です。問い合わせした人の割合ではありません。

曜日折込チラシの到達率
土曜日66.5%
月曜日55.3%

出典:読売IS「折込チラシのまめ知識」(元データはJ-READ・2021年)。到達率であって、反響率ではありません。

「見た」と「問い合わせた」の間には、大きな差があります。見てもらえる曜日を選ぶのは大事ですが、それだけで反響が決まるわけではありません。

新聞は1世帯に0.42部。「全戸に届く」前提は崩れている

新聞折込を考えるなら、知っておきたい数字があります。日本新聞協会によると、1世帯あたりの新聞の部数は2025年10月で0.42部です(総発行部数24,868,122部 ÷ 世帯数58,955,700)。2020年は0.66部でした。

出典:日本新聞協会「新聞の発行部数と世帯数の推移」

5年で3割以上減っています。全国の数字なので地域で差はありますが、新聞折込は「全世帯に届く媒体」ではなくなっています。新聞を取っていない家にも届けたいなら、ポスティングと組み合わせる考え方が必要です。

ポスティングと新聞折込のちがい

ポスティング新聞折込
届く家新聞の有無に関係なく、ポストに直接その新聞を取っている家だけ
エリアの絞り方町丁目・戸建てだけ、など細かく指定しやすい販売店の区域ごと
配る日数日に分けて配ることが多い曜日を指定できる
外壁塗装との相性戸建てに絞れる点が合う新聞を読む層に届く

部数の決め方|目標から逆算する

「とりあえず1万枚」で決めると、多すぎても少なすぎても判断がつきません。部数は、目標から逆算します。

必要な部数 = 目標の反響件数 ÷ 反響率

たとえば、問い合わせを3件ほしいとします。反響率を仮に置くと、必要な部数はこう変わります。

仮に置く反響率3件に必要な部数
0.01%30,000枚
0.03%10,000枚
0.1%3,000枚

※計算例です。反響率は出典のない通説の範囲から仮に置いたもので、実際の数字ではありません。

反響率の置き方ひとつで、部数は10倍変わります。だからこそ、最初は小さめに配って、自社の反響率を測るのが近道です。2回目からは、自社の数字で逆算できます。

塗装チラシ専門の制作会社が公開している事例

参考に、塗装チラシ専門の制作会社(アリキヌ)が公開している自社の事例を、反響率に直してみます。

配り方結果反響率に直すと
現場周辺に300枚2件約0.67%
ポスティング3,000枚3件0.1%
新聞折込1万枚3件0.03%
3万枚0件0%
毎月3,000枚を継続年間74件の契約年36,000枚で約0.21%(契約ベース)

出典:アリキヌ「塗装チラシの反響率について」。反響率の列は、公開された枚数と件数から当記事で計算したものです。制作会社が自社で選んで載せた事例のため、うまくいった例に偏っている可能性があります。

読み取れるのは2つです。枚数を増やせば反響が増えるとは限らない(3万枚で0件)。そして、工事中の現場の近所と続けて配ることは効きやすい、ということです。

我孫子・柏の住宅統計で考える

部数を逆算したら、次は「その枚数を配れる家が、地域に何軒あるか」を確認します。ここでは、ツクシの地元である我孫子市・柏市の統計を使います。

我孫子市柏市
一戸建て32,640戸102,620戸
うち2001〜2010年に建った家6,450戸19,820戸
2019年以降に屋根・外壁等の改修工事をした持ち家6,220戸
(持ち家39,840戸の15.6%)
17,900戸
(持ち家129,480戸の13.8%)
1年あたりの改修工事(推計)約1,300戸約3,800戸

出典:千葉県「令和5年住宅・土地統計調査 結果」第9-2表、「同 結果(その2)」第156-3表。1年あたりの数字は、2019年〜2023年9月(約4.75年)の件数を4.75で割った推計です。持ち家にはマンションも含まれます。

この数字から分かること

  • 3万枚は、我孫子市の一戸建てほぼ全部:反響率0.01%で逆算した3万枚は、我孫子市の一戸建て32,640戸とほぼ同じ数です。1回で市内を配り切る計算になります。
  • 工事をする家は、毎月ごく一部:我孫子市で1年に約1,300戸(推計)。持ち家39,840戸のうち、1年で約3%です。1か月に直すと約110戸。チラシが届いたその月に、ちょうど塗り替えを考えている家は多くありません。
  • 絞るなら築年数:2001〜2010年に建った一戸建ては、2026年時点で築16〜25年。塗り替えを検討する家が出てくる年代の家が、まとまって建っている地域を選ぶのも一つの手です。

つまり、広く1回まくより、狙った地域に、繰り返し届けるほうが、工事を考えるタイミングに出会いやすくなります。事例の「毎月3,000枚の継続」とも、考え方は同じです。

※町丁目ごとの築年数は、市区町村単位の統計からは分かりません。地域を絞るときは、配布会社が持っている戸建て数のデータや、実際に街を歩いた印象も合わせて判断してください。

1件あたりいくら?費用の計算例

反響率と同じくらい大事なのが、1件の反響にいくらかかったかです。計算式はこうです。

1件あたりの費用 =(デザイン費+印刷費+配布費)÷ 反響の件数

計算例:A4両面チラシを1万枚配った場合

項目金額根拠
デザイン(A4両面)60,500円ツクシの料金(税込)
印刷+配布80,000〜180,000円1枚8〜18円 × 1万枚
合計約14万〜24万円
反響の件数1件あたりの費用
1件約14万〜24万円
2件約7万〜12万円
3件約4.7万〜8万円

※計算例です。印刷1枚3〜8円・配布1枚5〜10円は、集客支援会社の記事に載っている業者の目安で、出典は示されていません。紙の厚さ・部数・地域・配り方で変わります。実際は見積もりで確認してください。

「1件にいくらまで出せるか」を先に決める

1件あたり8万円が高いか安いかは、工事1件でいくら利益が残るかで決まります。あわせて、問い合わせから契約になる割合も見ます。

1契約あたりの費用 = 1件あたりの費用 ÷ 契約になる割合
例:1件あたり8万円で、3件に1件が契約になる → 8万円 ÷ 1/3 = 24万円

この24万円が、工事1件の利益の中で払える額かどうか。ここが判断の基準です。自社の数字を入れて計算してみてください。

効果測定のやり方

「なんとなく電話が増えた気がする」では、次の判断ができません。チラシから来たことが分かる仕掛けを、配る前に入れておきます。

方法やり方向いている場面
専用の電話番号チラシにだけ載せる番号を用意する電話で問い合わせる年配の方が多い地域
QRコード+専用ページチラシ専用のページに飛ばすスマホで調べる世代。件数が自動で数えられる
クーポン・合言葉「チラシを見たと伝えると◯◯」来店型・電話型どちらでも
問い合わせ時の質問「何を見て知りましたか?」を必ず聞くどの方法とも組み合わせられる

特典は便利ですが、特典ありきのチラシにしないことも大事です。値引き目当ての問い合わせばかり増えると、契約につながりにくくなります。

QRコードにはUTMを付ける

QRコードのURLの末尾に、目印(UTMパラメータ)を付けます。GA4(Googleアナリティクス)で「チラシから何人来たか」が分かります。

例:https://(自社サイト)/lp/?utm_source=flyer&utm_medium=offline&utm_campaign=2026-11_abiko
配る回やエリアごとに campaign の部分を変えると、どの回が効いたか比べられます。

数えられない反響は「検索」で見る

チラシを見た人が、QRを使わずに会社名で検索してホームページを見に来ることはよくあります。この反響は、専用電話にもQRにも残りません。

そこで、Googleサーチコンソール(GSC)で会社名の検索(指名検索)の数を見ます。配った週とその前の週で、会社名の検索の表示回数・クリック数がどう動いたかを比べます。増えていれば、チラシが「調べるきっかけ」になった目安になります。ほかの要因でも動くので、あくまで目安として見てください。

記録シートの例

配るたびに、1行ずつ記録します。3回分たまると、自社の反響率が見えてきます。

配った日エリア方法枚数問い合わせ見積もり契約費用指名検索の変化
(例)11/◯◯◯町ポスティング3,000◯件◯件◯件◯円前週比 ◯%

反響が少ないときに見直す順番

反響が少ないと、まずデザインを変えたくなります。ですが、見直す順番は「誰に届いたか」からです。

  1. エリア:一戸建ての多い地域か。築年数は塗り替えの時期に合っているか。工事中の現場の近くに配ったか。
  2. タイミング:見てもらいやすい曜日か(折込は土曜の到達率が高い)。1回で判断していないか。
  3. 配り方:新聞を取っていない家に届いているか。ポスティングと折込のどちらが合うか。
  4. 紙面:最後に、中身を見直します。

外壁塗装のチラシに載せたい要素(要約)

紙面を見直すときは、次の要素が入っているかを確認します。

  • 代表やスタッフの顔写真(誰が来るのか分かる安心)
  • 資格や、地元での施工の実績
  • 近所の施工事例(ビフォー・アフター)
  • 保証の内容
  • 価格の目安(載せる場合)
  • 電話・QR・LINEなど、問い合わせ先が分かりやすいこと
価格を載せるときの注意:価格の表示には、景品表示法などのルールがあります。「通常価格◯万円→今だけ◯万円」のような二重価格や、根拠を示せない比較の言い方は、問題になることがあります。気になる表現がある場合は、消費者庁の資料や専門家に確認してください。

チラシ×ホームページで取りこぼさない

外壁塗装は、金額の大きい買い物です。チラシを見てすぐ電話する人ばかりではありません。多くの人は、一度ホームページで会社を調べてから問い合わせを考えます。

ここでホームページが古かったり、施工事例がなかったりすると、チラシで生まれた興味がそこで止まります。チラシの反響率は、実はホームページの出来にも左右されるのです。

段階読者の行動用意しておくもの
知るチラシを見る顔写真・事例・QR
調べる会社名で検索する/QRを読む施工事例・料金の考え方・代表の想いが載ったホームページ
比べる「外壁塗装 費用」などで調べる悩みに答えるお役立ち記事
相談する無料診断を申し込む電話・フォーム・LINEの窓口

ツクシは、外壁塗装会社のホームページ制作と、SEO記事の運用を担当してきました。チラシで知った人が検索してたどり着き、記事を読んで、無料診断に申し込む。そんな受け皿まで含めて考えると、チラシ1枚の働きが変わります。

制作の中身は、外壁塗装会社のホームページ制作実績や塗装会社サイトの制作事例、外構会社の事例でご覧いただけます。ホームページの相談はホームページ制作、記事での集客はSEO記事の運用のページにまとめています。

チラシ制作の費用(ツクシの料金)

ツクシは、我孫子・柏を拠点にした個人事業です。チラシのデザインは、次の料金で承っています(税込)。

内容料金含まれるもの
チラシ(A4)片面38,500円構成の整理、修正2回まで、入稿データ
チラシ(A4)両面60,500円構成の整理、修正2回まで、入稿データ
印刷実費+手配料紙や部数でお見積り

※原稿作成・撮影・印刷は別料金です。詳しくはデザイン制作と単発のご依頼のページをご覧ください。

デザインの前に、誰に配って、何件を目指すかから一緒に整理します。QRコードの飛び先や、効果を測る仕掛けも、紙面と一緒に考えます。

「何枚、どこに配ればいい?」から相談できます

目標の件数と予算をうかがって、部数の考え方と、効果を測る仕掛けを一緒に整理します。チラシ1枚からのご依頼も大丈夫です。

\ご相談・お見積りは無料/LINEでチラシの相談をする ›

※しつこい営業はしません。

よくある質問

チラシは何枚から配ればいいですか?
決まった枚数はありません。目標の件数 ÷ 反響率で逆算します。ただ、最初は自社の反響率が分からないので、まず数千枚ほどを狙ったエリアに配って測り、その結果から次の枚数を決めるのがおすすめです。
新聞折込とポスティング、どちらがいいですか?
一長一短です。新聞は1世帯あたり0.42部(2025年10月・日本新聞協会)まで減っていて、新聞を取っていない家には届きません。戸建てに絞って届けたいならポスティング、曜日を指定して新聞を読む層に届けたいなら折込が合います。両方を試して、反響を比べるのが確実です。
何回くらい配ればいいですか?
1回で判断しないことをおすすめします。屋根・外壁等の改修工事をする家は、我孫子市でも1年に約1,300戸(推計)と、全体のごく一部です。届いたその月に塗り替えを考えている家は多くないため、同じエリアに繰り返し届けるほうが、タイミングに出会いやすくなります。
チラシに価格は載せたほうがいいですか?
価格の目安があると、問い合わせのハードルは下がります。一方で、価格の表示には景品表示法などのルールがあります。二重価格や根拠を示せない比較の言い方は避け、気になる場合は消費者庁の資料や専門家に確認してください。
反響が0件でした。チラシは向いていないのでしょうか?
すぐに結論を出す必要はありません。まず、反響を数える仕掛け(専用電話・QR・アンケート)が入っていたかを確認します。次にエリア→タイミング→配り方→紙面の順に見直します。会社名の検索が増えていないかも、サーチコンソールで確認してみてください。
反響率0.01〜0.3%という数字は信頼できますか?
多くの記事に載っていますが、調べた範囲では調査名などの出典は示されていませんでした。業界の経験則として参考にしつつ、最終的には自社で配って測った数字を使うのが安全です。
チラシ1枚だけでも頼めますか?
頼めます。ツクシでは、チラシのデザインを1枚から承っています。印刷もご希望なら、実費に手配料を加えてお見積りします。

まとめ

  • 反響率は反響の件数 ÷ 配った枚数 × 100。何を1件と数えるかを先に決める。
  • 「0.01〜0.3%」は出典が示されていない通説。出典つきの「到達率」は反響率とは別物。
  • 部数は目標件数 ÷ 反響率で逆算し、地域の戸数と照らし合わせる。
  • 我孫子市の一戸建ては32,640戸。改修工事は1年に約1,300戸(推計)。広く1回より、絞って繰り返す。
  • 判断の基準は1件あたりの費用と1契約あたりの費用。
  • 専用電話・QR(UTM)・アンケートで数え、数えられない反響は指名検索で見る。
  • チラシを見た人は、ホームページで調べる。受け皿まで用意して、取りこぼさない。

参照した資料

「うちの場合はどうだろう?」と思ったら、まずは無料でご相談ください。

まずは、お話を聞かせてください。

ご相談は無料です。「何から始めればいいかわからない」という段階こそ、お気軽にどうぞ。